小屋裏の温熱環境、屋根直下にある小屋裏は太陽熱が伝わりやすく夏場の日差しでかなり暑い場所になります。この場所の温熱環境を改善させる工事をしました。壁はグラスウールを充填させるとして重要なのは屋根の断熱ですね、屋根の表面温度は夏場は70℃くらい、外壁は40℃くらいにまでなります。外皮と室内の温度差の大きな屋根を重点に断熱を考えます。
屋根だけの断熱性能はUa値0.22W/㎡k
製品名はミラフォームλ、熱伝導率0.022W/m・k、厚み50㎜を2枚重ね。この部分だけを切り取って断熱性能を表すUa値を算出すると、0.22W/㎡kになります(母屋材は熱橋部分になりますが計算に含めていません)、これを屋根タルキ下部に取り付けています。
これで屋根下野地板と断熱材の間に屋根タルキの厚みの空間が生まれます、ここに発生する熱を屋根棟を出口として屋根先を入り口として通気させてあげるとうまく排熱させることができ、小屋裏内の断熱効果が格段に上がることになります。
断熱材の斜めカット加工
屋根面に通っている母屋材の間の寸法を測って、そこに入るように断熱材をカットするのですが簡単にはいかずちょっと手間が掛かります。それは写真の通り斜めにカットしなければならないからです、何だ!と思われるかもしれませんがこれを現場でやろうと思うとちょいムズです。
そこで私が自作した丸ノコ台を使います、原寸型を作りセットして断熱材を挿入し加工していきます、現場加工の手間が数倍簡素化されます
きれいだし。
断熱材の斜めカット加工が終わりました、このような斜め加工は断熱材メーカーさんがやってくれるので自分でしなくてもいいように思いますが、このように枚数が少ないとメーカーさんは対応してくれません、また発注してから加工して現場に届くまでにまぁまぁの時間が掛かってしまいます、納期が長いと材料待ちになり現場を止めるしかありません。
しかしこのような加工台があれば少しの手間で加工でき、納期も即納できるので、加工台や作業場は地場の工務店にはやっぱり必要だなと思った次第です。温熱環境から話が外れましたがそれを支える施工力もアピールさせて頂きました(_ _)