富山市の小椋建築 小椋です。

今回は、家の西側から伝わってくる熱をやわらげたいというご相談を受け、西面の外壁を中心に断熱改修工事を行っています。

西面は午後から夕方にかけて日差しを受けやすく、室内にいても壁から熱を感じることがあります。今回は既存の窯業系サイディングをめくり、壁の外側に新たな断熱材を施工する付加断熱を行いました。既存の充填断熱と組み合わせ、西面の断熱性能を高めていきます。

外壁の解体からスタート

まずは既存の窯業系サイディングをめくり、木下地を一度きれいに撤去します。壁の内部にある既存の防水シート(タイベック)の状態を確認した上で、その上から新しい断熱材を隙間なく張っていく作業に進みます。

富山市で窯業系サイディングと木下地を撤去した住宅西面の外壁

既存の防水シートの上から付加断熱を施工

木下地を撤去した後、既存のタイベックの上から付加断熱材を張っていきました。今回使用した付加断熱材は、厚さ50ミリのミラフォームラムダです。熱貫流率は0.44W/㎡Kとなっています。

断熱材は、ただ壁に張ればよいというものではありません。断熱材同士に大きな隙間ができないよう、位置や納まりを確認しながら施工していきます。特に外壁の付加断熱は、窓まわりや壁の端部など、細かな部分の納まりが大切になります。現場の状態を見ながら、一枚ずつ丁寧に張り進めました。

富山市で西面外壁に既存のタイベックの上から付加断熱材を施工している様子

付加断熱材の厚みと施工状態を確認

今回使用しているミラフォームラムダは、厚さ50ミリの断熱材です。既存の壁の外側に断熱層を加えることで、柱などを通して伝わる熱の影響を抑えやすくなります。付加断熱材を近くで見ると、断熱材の厚みや継ぎ目の状態が分かりやすいと思います。断熱改修では、使用する断熱材の種類だけでなく、隙間なく連続して施工できているかどうかも大切ですね。

富山市で住宅西面に張った厚さ50ミリのミラフォームラムダ

既存の充填断熱と付加断熱を組み合わせる

既存の壁の中には、厚さ100ミリのアクアフォームによる充填断熱が施工されています。充填断熱部分の熱貫流率は0.36W/㎡Kです。今回は、この充填断熱に加えて外側に付加断熱を施工しました。充填断熱と付加断熱を合わせた熱貫流率は、U値:0.198W/㎡Kとなっています。

家全体の外壁を工事するのではなく、熱を感じやすかった西面に絞って断熱を強化しました。住まいの状態や困っている場所によっては、このように必要な面を中心に改修する方法もあります。

付加断熱の上に防水層を設ける

付加断熱材を張った後は、その上から新しいタイベックを施工します。外壁の内側に雨水が入り込まないよう、付加断熱の外側にも防水層を設けるためです。防水シートは、下から順番に重ねながら施工し、雨水が外側へ流れるように納めていきます。外壁が完成すると見えなくなる部分ですが、住まいを雨から守るためには大切な工程ですね。

長く太いビスで木下地を固定

付加断熱を施工すると、その分だけ外壁全体の厚みが増します。そのため、一般的な外壁下地の固定とは異なり、付加断熱用の長く太いビスを使用して木下地を固定していきます。

ビスは付加断熱材を貫通し、奥にある構造部分までしっかり届かせる必要があります。外壁材を支える木下地になるため、位置を確認しながら確実に固定しました。

外壁はガルバリウム鋼板で仕上げ

新しい防水シートと木下地を施工した後、外壁はガルバリウム鋼板で仕上げます。今回は断熱性能を高めるだけではなく、付加断熱によって厚くなった壁に合わせて、外壁全体の納まりも調整しています。外から見える仕上げだけでなく、その内側にある断熱、防水、下地まで順番に整えていくことが大切です。完成後には見えなくなる部分が多い工事だからこそ、一つひとつの工程を確認しながら進めています。

今回は、家の西側から感じる熱をやわらげるため、西面に付加断熱を施工しました。既存の充填断熱を生かしながら、外側に新しい断熱層を加え、防水シート、木下地、外壁材の順に仕上げていきます。

住まいの暑さは、窓だけではなく、日差しを受ける壁から伝わってくることもあります。どこから熱を感じるのかを確認し、その家に合った方法を考えることが大切だと思います。

住まいのことで気になることがあれば、お気軽にご相談ください。