昭和49年(1974年)に新築したお家の耐震診断依頼を頂きました。
この家は私の父が新築を手がけさせてもらった家で、メンテやリフォームいろいろと手入れさせて頂いるお家です。
お施主さんも代替わりし富山県には在住されていませんが、今は娘さんが家を管理してられます、その娘さんから度々メンテやリフォームを依頼頂いています、今回は2024年1月1日富山に帰省していたため能登地震を身をもって体験されました、かなりの揺れだったことでご実家の強度が心配になり耐震診断のご依頼を頂きました。
ただ弊社への依頼の前に、富山県の耐震診断に申し込まれておられその結果をお持ちでした、残念ながら当時の耐震基準が現在の基準よりも低く診断結果が良くなかったので富山市の補助金を活用して耐震工事をされたいとのこと。富山県木造住宅耐震診断支援事業の申請が必要で弊社に工事依頼を頂きました。
県の耐震診断では現状の把握にとどまります
耐震診断には、一般診断法、精密診断法の2つがあり、富山市が実施しているのは「一般診断法」となります、「一般診断法」では基礎の位置、筋交いの位置、梁の位置などは見なくていいことになっています。図面が残っていれば図面を基に診断し、無ければ目視で診断することになり床下にも小屋裏にも入って確認しません。
何れも現状の把握にとどまります。
現状の把握の次にある、耐震改修工事案、耐震工事費用を知るためには、「一般診断法」ではなく「精密診断法」で家を調べることになります。この方法は床下に潜って基礎の位置、筋交いの位置を知るところから始まり、屋根裏にも登って中の様子を確認し記録していきます。


このデータを基に初めて改修案を求めることが出来ます、どこに筋交いが不足しているか、基礎が無いなら新しく追加が必要だとか、柱が必要だとか、耐力壁の配置バランスが良くするためにこの場所に筋交いを配置しようとか、どの金物を選択しようかなどを検討し改修案を作ります、そしてこれを基に工事費用を見積もりするという流れです。
一般診断法では正確な見積もりは難しい
今回、耐震工事改修案とお見積もりを作成するため「精密診断法」で調査し資料をお出ししました、床下や小屋裏を確認せずに既存図面だけで見積もりは難しいです。
参考までに2つの耐震診断方法とそれぞれの費用は下記の表になります。
耐震診断 | 富山県 | (株)小椋建築 |
一般診断法 | 図面と表面目視で診断 図面の有無により2千円~6千円の自己負担(残りは県が補助) 一般的には、約5万円~10万円かかると言われています | 図面と表面目視の一般診断は対応していません (精密診断法に含まれます) |
精密診断法 | 床下・小屋裏に入り基礎や筋交い柱の確認は対応していません | 床下・小屋裏に入り、基礎や筋交い柱の確認し 耐震改修案とそれに掛かるお見積もりを作成 費用は約8万円~12万円 |
実際に工事する際は上記診断法の他、耐震改修設計費、現場管理費が必要になるので必ずご確認ください。
弊社が窓口になって「補助金申請」もしていますのでお問い合わせください。
屋根裏に御幣
屋根裏、床下の調査時に御幣を発見しました、御幣とは新築上棟時に飾られる縁起物で工事の安全と家内の繁栄を祈願するため木材の棒に装飾した神具の一つで、上棟に使用し後は屋根裏に保管しておくのが慣わしです。

昭和49年(西暦1974年なので50年前)、父が上棟に使用し屋根に保管されていたものでした、50年の時を経て目にすることが出来なんだか感慨深い気持ちになりました。
お施主様からその子孫の方々へ、そして私自身も父から引き継いだ家を大切に思う気持ちを込めて、これまで新築以来ずっとお声がけいただいているお施主様に、安心して長くお住まいいただける家の耐久性を向上させることで次の世代なでその家をしっかりと受け継いでいけるようサポートしていきたいと考えています。