富山市の小椋建築、代表の小椋です。
結露って、ジメジメしているし、カビが発生する原因にもなるし、そのカビを餌にダニも発生するし家も傷む。見るだけでも嫌な感じになりますよね。
意外と相談が多く、こんな風にご説明しています。
結露はなぜ発生するのか
結露発生の原因は単純で、温度差があって、湿気の多いところに発生します。
たった2つの要因でこんなにも不快な思いになってしまいます。
なので逆を言えば、この2つの内、1つでも緩和できれば結露が発生しないことになり
結露を予防することも出来るようになります。
湿気が多いと結露が発生する
例えば部屋に窓があるとして、部屋の中の温度が20度、外気温度が0度とする、内外で20度差の同じ部屋が2つあるとします。
一つは結露が発生、もう一方は結露が発生しないとすると、その原因は、それぞれの部屋に湿気が多いか、少ないか、になるのです。
ということは、温度差があっても湿気が少なければ結露は発生しないことになりますね。
温度差が大きいと結露が発生する
前記の2つの部屋の中に、それぞれ同じ量の湿気があるとします。
一つは結露が発生、もう一方は結露が発生しないとすると、
その原因は、それぞれの部屋で外気との温度差が大きいか、小さいか、になるのです。
ということは、湿気があっても内外の温度差が少なければ結露は発生しないことになります。
暖房が付いている暖かい部屋から続く、暖房の無い廊下では、温度差があるのに部屋の壁には、窓にあるような結露はしませんよね。
これは湿気はあるけども、温度差が少ないことによります。
温度差が少ないのに結露が発生した例
当社打ち合わせ室を改装していた時のものです。
数年前の4月26日、外は晴れ、部屋では暖房を付けていません。
室内と外の温度差はそんな大きくありませんでした。
でも、窓にはいっぱいの水滴が付いていたのです。
原因は前日に珪藻土の塗り壁をしていたことでした。
珪藻土の塗り壁工事をするときは、珪藻土と水を練り合わせ、水を含んだやわらかい壁材を塗っていきます。
塗った後は、水分を放出し乾燥することによって、珪藻土がかたまっていきます。
その放出した水分が多かったことで結露が発生したのでした。
これは、温度差がそんなに無いのに、湿気が多かったために結露が発生したことになります。
結露が発生すると家が傷む
床面にある枠材が結露し、その水分が床材に染みこんで床がはがれていきます。
結露を防止するには
温度差を小さくし、湿気を少なくすることですが
寒いときに暖房を付けないことは出来ないし、
湿気は人からも1リットル/日 程度出ているし、料理の時だって出ます、無くすことは出来ないですね。
では、どうするか。
温度を伝えないようにする
暖かい温度と冷たい温度の間に仕切りを入れて、それぞれの温度が伝わらないようにします。
どんなものがあるかというと
- 断熱効果の高いガラス(ペアガラス、トリプルガラス)
- アルミサッシに樹脂が合わさった建具
- オール樹脂の建具
- 木製の建具
- 壁の中に入れる断熱材(種類はいろいろ)
- プチプチを窓に貼る
湿気を出さないようにする工夫として
- 湿気を出さない暖房に替える
- 石油ストーブをやめる (石油は燃焼すると水に変わります)
- 石油ファンヒーターをやめる (石油は燃焼すると水に変わります)
- 蓄熱暖房機にする
- 床暖房にする
- エアコンで暖房をする
換気・調湿させる
- 換気扇を使い部屋の換気をし湿気を逃がす
- 除湿器を使う
- 調湿効果のある内装材を使い湿気を減らす
などが考えられます。
タンスの裏や、久しぶりに開けたカーテンの窓、押し入れの中
こんなところにも結露が発生し、それが原因でカビが発生してしまいます。見ただけでぞっとします。
私もアパートに住んだことがあり上記の経験をしました。こりごりです。
結露対策の参考になればと思います。
迷われた時はご相談下さい。