コンクリート住宅、部屋改装

コンクリート住宅の部屋改装工事をご依頼頂きました。
正確には鉄筋コンクリート住宅ですね、又はRC住宅ともいいます。

工事のポイント

  • 部屋が寒い
  • じゅらく壁がポロポロ落ちるのを解消したい
  • アルミサッシに内窓追加
  • 天井を木板張りとする
  • 小上がり&引き出し収納の設置
  • 床はそのまま
  • エアコン脱着、再利用
  • 照明、天井換気扇の取り替え

工事前

コンクリート住宅、工事前

完成

コンクリート住宅、完成
小上がり、引き出し収納

断熱工事

部屋が寒いということで暖かくするための断熱工事を検討しました、コンクリートは蓄熱性が良いので一度暖まってしまえば暖かさを持続出来るのですがこちらのコンクリートには断熱材が設置されてませんでした、そのため熱ロスが大きくコンクリートが暖まるまでには至らなかったものと思われます。

いつも同じこと言ってますが熱ロスが一番大きな箇所は「窓」になります、アルミサッシの窓を樹脂の窓に取り替えるか樹脂の内取り付ける取り付けるのが効果的で、今回は内窓の追加を選択しました。

樹脂内窓、ペアガラス

壁面の断熱工事はコンクリートの内側に発泡スチロール(ミラフォームλ、熱伝導率0.022w/mk、厚50)のような断熱材を当てます。断熱材と壁下地の厚みが9㎝程度あるのでその分部屋が狭くなることになります、それだけ厚み取られると随分狭くなるように感じますが体感的には全くわかりませんでした。

コンクリート壁の断熱材

コンクリート住宅の天井下地

天井木下地はしっかりとしていたので不足分を補強し組んでいきます。

コンクリートスラブ、木下地

小上がり

小上がりの床板、腰板には杉材より堅く、松材より柔らかい桧材を使用座り心地も良く香りも良く、良い材料ですね。

小上がり造作

寒さ対策で断熱工事をしましたが、これは夏の冷房の効きを良くすることにもなります。ただ夏の日差しは強烈なのでまともに受け入れるのは冷房の効果が弱まるので日射遮蔽の対策が必要です。内側にあるカーテンとかでは無く、外に取り付けるアウターシェードや昔ながらの葦簀を設置すると夏の日射進入を遮り冷房効果が高まります。