増築18坪、子供部屋他4部屋
平屋にお住まいのご家族、お子さんの成長と共に手狭になり、1階9.5坪、2階8.5坪、計18坪の増築となりました。
増築に当たり、既存の建物と増築の建物をくっつけたいところですが、そうすると既存建物を現代の建築基準に合うように改修工事をしないといけません、
具体的には耐力壁が不足しているので壁のないところに壁を作ったり、筋交いが無い壁をめくって筋交いを入れたり、基礎の補強をしたりとこの補強工事だけで数百万円の費用が掛かってしまいます、また現実的には既存建物を現代の基準に沿わせることは不可能に近いことが多々あります。
そこで、既存の建物と増築する建物をくっつけないで別々の建物として建築します、お互いの建物には数㎝の隙間が有り、外壁や屋根だけ既存建物とくっついている状態になります。
少し手間が掛かりますが、この方法を取れば既存建物の補強工事が不要になるのでシンプルに増築することができるようになります。
断熱と通気
断熱材はアクアフォーム100倍発泡にて壁100㎜、屋根160㎜厚にて施工、通気は外壁面には2重下地として多く通気できるように一手間掛けております、
屋根面の通気はタルキ間で確保して、屋根棟換気部材から排気するように計画し設置していきます、この通気は熱や湿気の排気と空気を対流させることにより木の構造体に湿気が蓄積せず結果構造体の耐久性があがります。
完成してしまうと見えなくなる地味な役どころになりますがとても重要な役割を果たしております。