外壁リフォーム、ガルバニウム鋼板重ね張り

富山市の小椋建築、代表の小椋です。

富山市東大久保にて、外壁リフォーム中。

外壁リフォーム

金属サイディングを張っても暖かくなりません

現状の金属サイディング上に木下地を取り付け、その上からガルバニウム鋼板を張っています。当初金属サイディングを張ると暖かくなるのでこの材料で見積依頼して下さいと受けました、しかし金属サイディングを張ったからといって暖かくなることはありません。
このことは実際に外壁リフォームで金属サイディングを張った家の人に聞いた話で、一人や二人からの話ではありません、営業マンに暖かくなるからと言われて高い材料にしたのに全然暖かくならない、そんな体験をした方がまぁまぁ居られます。

この暖かくならない理由は、壁の中が通気する構造になっているためです、この通気は外気なので外の温度とほぼ同じです、この通気している部屋側に断熱工事をすると断熱効果があり部屋が暖かくなります。

しかし通気の外側にいくら断熱しても断熱効果はありません、例えば人がアウターを羽織っているとして、アウター内側下部から扇風機で風を送り首元から風が抜けているような構造です、アウターの内側に通気があると暖かさは抜けていってしまいます。
建築をしっている現場の者には常識です、これを暖かくなるといって勧めてくるのは現場を知らない営業マンです、ガルバ鋼板と比べて金属サイディングのほうが単価が高いのでそうするのかもしれません。

今回そのことをお伝えして、無駄な費用を掛けずにガルバニウム鋼板での外壁リフォームとなりました。

参考までに、壁の中を通気する構造の家は20年以上前の家が多く最近の新築では少なくなりました、例外として2×4の家は通気する構造ではありません。
この通気は断熱の面ではよくありませんが、家を長持ちさせる点ではすごく良いことです、土台・柱・梁などの構造材に通気して新鮮な空気が触れるので湿気を溜めずカビや白蟻対策になります。

ではこの通気の無い家に金属サイディングを張ると断熱効果があるのかと言われると、私は断熱効果は無いと思います。理由は下地をしてから新しい外壁を張ることなりますがここに気密工事がしっかりとされないからです、今度は壁の中の通気では無く壁下地のところで通気が発生すると考えられます。

外壁工事と断熱工事は別物です

外壁工事で断熱効果を得たい気持ちは充分にわかりますが、別々に考えるのが妥当です。
断熱の方法としては、外断熱をするか、壁の中の断熱を良くするかです。
こちらがその工事例となります。
外断熱リフォーム
内側断熱リフォーム

小椋建築では、生活の不便を便利に変え、快適に使ってもらえるように、そして快適に生活できるようにお手伝いをさせて頂いています。家に関わる気になること、お気軽にご相談・お問い合わせ下さい。私小椋がお客様担当です。