高齢となり足腰に不安を覚え1階へ移住、その部屋を「快適空間」にする部分断熱リフォーム

加齢と共に階段の登り降りがつらくなってきた、踏み外してケガしないかな、いつまで2階へ行けるかなとお考えの方が多くないでしょうか。
ケガをする前に1階で暮らせるようにしたい。とご相談を頂くことも増えてきました。そこで1階の部屋を快適に過ごせる空間へリフォームするポイントを断熱改修の視点からご紹介したいと思います。

階段の登り降りがつらい

断熱性能の見直し

高齢になると寒さに弱くなる傾向があるようです、温度差は体への負担が大きくなります。特に冬場暖房が効いた暖かい部屋から廊下やトイレに出た時の寒さは、ヒートショックの原因にもなりかねません。

体への負担を減らしヒートショック予防のためにも断熱性能の強化がおすすめです。

具体的には以下の部分に断熱改修を施します:

  • 解体:まずは内装全て解体し構造体だけにします。
  • 床の断熱:床下に高性能グラスウールなどを敷き詰めて冷気を遮断、
床断熱工事、厚み80㎜
  • 壁の断熱:既存壁の内側に断熱材を充填し、気流止めもしっかりと。

壁の2重断熱、今回は高性能グラスウールを入れた上に硬質の断熱材ミラフォームラムダt50を付加しました。

  • 天井の断熱:天井裏に高性能グラスウールを2重に敷設し、部屋から熱を逃がさないようにします。
  • 窓の断熱:サッシを断熱性能の良いものに交換、内窓ペアガラスサッシを取り付け。サッシが最も熱の出入りが大きい部分です。
KODAK Digital Still Camera

UA値(断熱性能の指標)でいうと、**0.46以下(HEAT20 G2レベル)**を目指すことで、健康にも光熱費にもやさしい住まいになります。

部分断熱だけでも効果は上がります

1部屋だけを断熱する部分断熱リフォームで格段に冷暖房の効果が上がります。