立山町|西側の暑さ対策に外壁付加断熱とガルバリウム鋼板の上張り工事

立山町で行った、西面の外壁付加断熱とガルバリウム鋼板の上張りリフォームの施工事例です。西面には厚さ50mmの断熱材を追加し、建物の外壁全体をガルバリウム鋼板で仕上げました。

立山町で西面の付加断熱とガルバリウム鋼板の外壁上張りを行った住宅

富山市の小椋建築 小椋です。

今回は、以前工事レポートでもご紹介していた、立山町で行った外壁の付加断熱と外壁リフォームをご紹介します。

こちらの住まいでは、家の西側から伝わってくる熱をやわらげたいというご相談を受け、西面の断熱改修を行いました。西側の壁は午後になると日差しを受けやすく、壁の表面温度が上がることで、その熱が室内側へ伝わってくることがあります。

今回は既存の壁の中に入っている断熱材を生かしながら、外側に新しい断熱材を追加する方法で施工しています。さらに、西面の断熱工事に合わせて、建物の外壁全体にガルバリウム鋼板を上張りしました。

西面の既存外壁を撤去して付加断熱を施工

立山町の住宅西面に厚さ50mmのミラフォームラムダを施工

まず、西面に張られていた既存の窯業系サイディングをめくり、その外側に厚さ50mmのミラフォームラムダを施工しました。

窯業系サイディングは、セメントを主な原料とした板状の外壁材です。今回使用したミラフォームラムダは、板状の発泡プラスチック系断熱材で、熱を伝えにくくする役割があります。
付加断熱とは、既存の壁の中にある断熱材とは別に、壁の外側にも断熱材を追加する方法です。壁の中だけで断熱する場合に比べて、外側にも断熱層を設けることで、柱などの木材を通じて熱が移動することも抑えやすくなります。

施工する際に気を付けたいのが、断熱材同士の継ぎ目や、窓まわり、壁の端などです。断熱材は張ってあればよいというものではなく、途中に大きな隙間があると、その部分で断熱の効果が弱くなってしまいます。

今回も、窓まわりや壁の端の納まりを確認しながら、一枚ずつ張り進めています。完成すると断熱材は見えなくなりますが、こういう部分は外壁を仕上げる前に確認しておくことが大切です。

既存の100mm断熱材を生かして、外側に50mm追加

こちらの住まいでは、既存の壁の中に厚さ100mmのアクアフォームが施工されていました。

アクアフォームは、現場で吹き付けて発泡させるウレタン系の断熱材です。柱と柱の間など、壁の内部に断熱層をつくるために使用されます。

このように柱と柱の間などに断熱材を入れる方法を「充填断熱」といいます。今回は、この既存の充填断熱を生かしながら、外側に厚さ50mmのミラフォームラムダを追加しています。つまり、西面は既存の充填断熱と新しい付加断熱を組み合わせた壁になります。

ただし、100mmと50mmを合わせて150mmになったからといって、断熱性能も単純に1.5倍になるわけではありません。断熱材の種類や熱の伝わりやすさ、壁全体の構成によって性能は変わります。

また、今回は建物全体を付加断熱したわけではなく、特に熱を感じていた西面を中心に断熱を強化しています。家の暑さや寒さは、必ずしもすべての部屋、すべての壁で同じように感じるわけではありません。困っている場所に絞って断熱改修を行う方法もあります。

付加断熱の外側に防水シートと外壁下地を施工

断熱材を張り終えたら、その外側に新しい防水シートを施工します。

外壁は、ガルバリウム鋼板などの仕上げ材だけで雨水の侵入を完全に防ぐものではありません。強い雨や風の条件によっては、外壁材の裏側に水が入ることも考えられます。
そのため、外壁材の内側にも防水シートを設け、万が一入ってきた雨水を建物内部へ進ませず、外へ排出できるようにします。防水シートは下から順番に重ね、上から流れてくる水が重なり部分から内側へ入りにくい向きに施工しています。

その上から、ガルバリウム鋼板を固定するための木下地を施工しました。

断熱材を考慮した、長く耐力のあるビス

ここで通常の外壁工事と違ってくるのが、木下地を固定するビスです。

西面は、既存の壁の外側に50mmの断熱材を追加しているため、その分だけ外壁の仕上がり位置が外側へ出ます。そのため、通常の短いビスでは、断熱材の奥にある構造部分まで十分に届きません。
付加断熱用の長く太いビスを使い、断熱材の奥にある構造部分まで届かせて木下地を固定しています。断熱材自体で外壁を支えるのではなく、奥の構造部分へ固定するための施工です。

外壁工事に合わせて架線やエアコンカバーを取り外し

建物の外壁には、電気などの外部架線やエアコンの配管カバーなど、いろいろなものが取り付いています。
これらを一旦取り外してから外壁工事を進めました。取り付いたまま外壁材を張ろうとすると、その部分だけ細かく切り欠く必要があり、仕上がりの納まりも複雑になります。

一度取り外すことで、外壁材を必要な位置まで張ることができます。

外壁の施工後には、取り外していた架線やエアコンカバーを元の位置へ復旧しました。外壁を新しくするときは、壁そのものだけでなく、こうした配線や配管、換気口などをどう納めるかも考えておく必要があります。

西面以外は既存外壁を生かしてガルバリウム鋼板を上張り

ガルバニウム鋼板、目地無しスパン形状、上張り

西面に付加断熱を行い、建物の外壁全体をガルバリウム鋼板で仕上げました。

ここは少し分かりにくいかもしれませんが、西面とそれ以外では工事内容が違います。西面は既存の窯業系サイディングを撤去して、50mmの付加断熱を施工しています。
一方、西面以外は、既存の外壁を下地として生かし、その上から新しいガルバリウム鋼板を張っています。ガルバリウム鋼板は、アルミニウム・亜鉛系のめっき鋼板を使用した金属外壁材です。

外壁の上張り工法は、既存の外壁を生かしながら、その外側に新しい外壁材を施工する方法です。ただし、どの住宅でも既存の外壁の上から張れるわけではなく、現在の外壁や下地の状態を確認する必要があります。

外壁材を張る際には、窓まわりや建物の角、屋根との取り合いなど、それぞれの場所に合わせて納まりを確認しながら施工しました。

目地のないスパン形状で外観を統一

採用したのは、目地のないスパン形状のガルバリウム鋼板です。スパン形状は、細いラインが連続して見える金属外壁の形状で、今回の外壁材は横方向の継ぎ目が目立たない仕上がりになっています。

西面は付加断熱した分だけ壁が厚くなっていますが、窓まわりや建物の角などを新しい壁の厚みに合わせて納めています。外壁全体を同じガルバリウム鋼板で仕上げたことで、付加断熱を行った西面と、それ以外の上張りを行った面も、外観上は自然につながりました。

断熱工事と外壁工事は別の工事ですが、今回のように両方を合わせて施工する場合には、最後の仕上がりまで考えて納める必要があります。

西面の付加断熱と外壁リフォームが完成

西面の付加断熱から始まった工事も、ガルバリウム鋼板の施工と、取り外していた架線やエアコンカバーの復旧を終えて完成しました。

完成した外観だけを見ると、外壁を新しく張り替えたように見えますが、西面の壁の内側には、今回追加した50mmの断熱材と防水シート、外壁下地が納まっています。

西面以外は既存の外壁を生かして上張りしたため、見た目は同じでも壁の中の構成は異なります。住まいの暑さや寒さは、窓だけでなく、日差しを受ける壁から伝わってくることもあります。特に気になっている面を中心に断熱を見直し、外壁工事と合わせて施工する方法もあります。

住まいによって壁のつくりや傷み方、日差しの当たり方は異なりますので、どの部分をどのように直すかは、それぞれの家の状態を見ながら考える必要があります。

同じようなことでお困りでしたら、ご相談いただければと思います。

今回の西面の付加断熱工事については、工事レポートでも施工中の様子をご紹介しています。
断熱材の施工や外壁下地の納まりなど、完成すると見えなくなる部分も掲載していますので、よろしければこちらもご覧ください。

立山町で西面の外壁付加断熱リフォーム(工事レポート)