棚の転倒防止
この記事は2024.1/2に書いています、前日の1/1能登で震度7の地震が発生し私のいる富山市は震度5強の地震が襲いました、最初に揺れたのは震度3くらいだったと思います、その後本震が襲い震度5強でした激しくそして長く揺れてこれだけの大きな地震に逢ったのは初めてかと思います。
私は事務所で作業をしていて本棚からカタログなど落ちてくるのをただ見ているしかできませんでした、少し落ち着き家に戻ると棚上にあったものが少し落ちてきているのが見られ大した被害では無くホッとし食器棚を見ると中の食器が動いていて今にも落ちそうになっていました、妻に聞くと倒れそうだったから押さえていたと言うこと、押さえてなかったら倒れて中の食器が落ち割れてガラス等散乱していたに違いありません。
棚の転倒防止取り付け方法
棚の転倒防止を付けないと行けないな前から思っていました、お客さんのところでは付けてきてました、自分の家はやらないんですねこれが・・・、被害報道をみてようやく動き出しました、折角ですから取り付け方法をお伝えしたいと思います、器用な方で道具を持ってられればご自身でできると思いますので参考になれば幸いです。
転倒防止金物取り付け前現状の棚です、部屋の角に配置してあり棚と天井の間が45㎝ほど空いていて、右側にエアコンがあります。
これが転倒防止金物を取り付けた後。
準備するもの
- 下地になる板(厚みは12ミリ以上あればいいかと)
- L金物、ちょっと厚みのあるタイプが丈夫、ペラペラのは避けましょう
- ネジ、板の厚みを考慮してそれ以上の長さが要ります、必要ならばビスキャップ(無くても問題無し)
- 下地探し器、 下地探し どこ太 Basic 35㎜
- 電動ドライバー
ボード裏にある木下地を探します
まずは下地探しを使って木下地を探します壁ボードに付けて押し付け、手応え無く奥まで行けば下地無し、手応え有って途中で止まれば下地有り。
手応え無く奥まで行ったので下地無し
何かに当たって止まったので下地有り
下地の位置を印付けます
ボードに金具は取り付けできません
写真にある金具の位置で取り付けたいのですが、金具を取り付けたい後ろ側に木下地がありません10㎝ほど上にあります、この位置にたまたま木下地があればネジを取り付けるだけで簡単だったのですが無いので違う手を考えます、面倒だからと言ってこのままネジを打っても転倒防止の効果はありません、ボードはチョークのような石膏なので破壊されるだけです。
壁一面に板を張ります
取り付け場所に持って行く前にネジを仮付けしておくと後が楽です、壁に印した木下地の高さに合わせるのを忘れずに。
壁に向かわせてネジを電動ドライバーで打ち込みます、回しすぎると木下地を痛めて緊結の効果が薄れるので効いたと手応え有ったらその辺で止めましょう。エアコンのところはネジ打てなかったのであきらめました。
大きな板の代わりにこんな木材でもOK、L金物を取り付ける位置に部分的に木材を取り付けます。
ネジ打ち込みます、これでL金物を取り付ける下地ができました。
L金物の位置も大事です
写真は食器棚の天板です手で押すと凹みます、どこにネジを打っても効きそうな顔をしていますが天板は縁取りした木下地に薄いベニヤを張って太鼓のような形状で作られています、なので先ほどの壁のように下地が有るところと無いところがあり、ネジの効く下地の有るところを狙わないと効果がありません。
シンプルにネジを打って下地があるか確かめます
食器棚の天板でネジ効く箇所は両端と真ん中の3カ所だけでした
右端のエアコンの下にもL金物を取り付けたかったんですがエアコンが邪魔して電動ドライバーが入らずあきらめました、転倒防止の効果が弱まりますが打てないものは仕方がありません。
完成。
なんですがもう一工夫ほしいところで、地震の際食器棚は倒れなくなったと思いますが扉は開いてしまいます、そうすると食器が落ちて結局散乱してしまいます
耐震ロック
揺れを感知して扉が開かないようにする商品で耐震ロックがあります、吊り戸棚によく使われていて大概の吊り戸棚にはついてるんでは無いかと思います。これをプラスして取り付ければ転倒防止、扉開き防止になります。
是非チャレンジしてみてください。