電気温水器をそのまま使う」はもったいない!エコキュートに替えてトータルで賢く節約する方法
ご自宅の給湯器、電気温水器を使っていませんか?
もし使っているなら、実は電気代ですごく損をしているかもしれないんです。電気温水器は、電熱ヒーターで直接水を温める仕組みなので、例えるなら「電気の生炊き」。使った電気のエネルギーがそのままお湯になるので、効率が良いとは言えません。だから電気代が高くついてしまうんです。

でも、電気温水器のいいところは、構造がシンプルだからとにかく壊れにくいこと。20年以上経っても現役で動いているものも、たくさん見てきました。頑丈なのは嬉しいんですが、その分電気代でじわじわ家計を圧迫していることに気づきにくいんですよね。
一方、最近の主流であるエコキュートは、空気の熱を利用してお湯を沸かすヒートポンプ式。電気1のエネルギーで、なんと3倍ものお湯を作る超高効率な給湯器なんです。
この効率の良さを、エアコンに例えると分かりやすいかもしれません。蓄熱暖房機は電気温水器のように電気を熱に変えて部屋を温めますが、エアコンは少ない電気で空気中の熱を集めて部屋を温めるので、エコキュートと同じく省エネなんです。

電気温水器とエコキュートの電気料金を比較してみます
1ヶ月の電気料金 | |
電気温水器(460L) | 約19,845円 |
エコキュート(460L) | 約6,248円 |
差額 | 約13,597円 |
ご覧の通り、エコキュートの電気代は、電気温水器の約3分の1。メーカーが言う「約3倍の効率」というのは、本当だったんですね!
消費電力 | 1回沸き上げ電力 | 1回沸き上げ料金 | 1ヶ月の電気料金 | |
電気温水器SRG-4658 | 5.4Kw | 37.8Kwh | 1,323円/回 | 19,845円/月 |
エコキュート SRT-N466-2 | 1.7Kw | 11.9Kwh | 416.5円/回 | 6,248円/月 |

でも、交換費用が高いんじゃ…?
電気温水器からエコキュートに交換するには、確かに初期費用がかかります。
当社の場合は、エコキュート本体、温水器の撤去・処分、配管工事、電気工事まですべて含めて**約60万円弱(税込み)です。
この工事費用だけ見ると「やっぱり高いな…」と感じるかもしれません。でも、本当に大切なのは「トータルでいくらになるか」です。エコキュートの寿命は、エアコンと同じく12〜13年と言われています。そこで、13年間で比較してみましょう。
13年間のトータルコスト比較
電気温水器を使い続けた場合 | エコキュートに交換した場合 | |
工事費用 | 0円 | 約60万円 |
13年間の電気代 | 約180万円 | 約57万円 |
合計 | 約180万円 | 約117万円 |
※電気代は、冬場を考慮して年間7ヶ月分の料金で計算しています。
なんと、13年間でトータルコストに約63万円もの差が出ます!
つまり、エコキュートへの工事費用を払っても、電気代の節約分で十分に元が取れて、さらに大きなプラスになるんです。
何年で工事費用を回収できる?
では、この60万円弱の工事費用は、何年でペイできるのでしょうか?
エコキュートに交換すると、年間約9.5万円の電気代を節約できます。
60万円 ÷ 9.5万円/年 = 約6.3年
この計算だと、6年から7年ほどで工事費用を回収できることになります。エコキュートの寿命が12〜13年なので、その後は丸々節約分が家計のプラスになりますね。
さらに、国から給湯器の交換に対する補助金が出ることもあります。2024年はすでに終了していますが、2025年も継続して実施される予定です。
- 温水器撤去費用補助金:4万円
- エコキュート設置費用補助金:6〜13万円
このような補助金を利用すれば、さらに費用を抑えることができます。
長年使っている電気温水器、そろそろ替え時かもしれません。「壊れるまで…」とそのまま使い続けるより、早めにエコキュートに交換した方が、長い目で見てずっとお得になりますよ。