ご予算に合わせて高性能化
家全体の性能向上リフォームはどうしても工事の規模が大きくなりがちで、その分費用も掛かります。では大きな金額を用意しないと快適な住まいにならないのか、というとそうでもありません。コストパフォーマンスを見極めて工事をすれば、限られたご予算でも暮らしをより良くすることは可能です。
ここでは、部分的に性能向上リフォームをする選択肢とその効果をご紹介します。
コストパフォーマンスNo.1!
使う部分だけ重点的に
足元のヒンヤリを解消!
熱が逃げるのを防ぐ
夏の厚さ対策
もっとも熱が逃げやすい窓を断熱
住宅の熱の出入りは圧倒的に窓の割合が高く、冬であれば全体の6割近く、夏は7割以上の熱の出入りが窓からです。つまり、断熱性能をアップさせるためのリフォームでは窓の対策を一番にすることがもっともコストパフォーマンスが高く、さらに非破壊で工事できる内窓はオススメです。
リフォームの工事費用は破壊する箇所が多くなるほど高くなります。既存の窓に内窓をプラスするだけなら破壊工事が発生しないので、少ない予算でも断熱性能を向上させることができます。
ただし難点として、既存窓と内窓の間に結露が発生しやすくなることや、見かけが気になる、というご意見もあります。ご予算に余裕があるようでしたら既存窓を外して新しい窓に付け替えるという選択肢もあります。
01. 既存の窓に内窓をプラス
メリット
- 一日で施工できる
- コストを最小限に抑えることができる
デメリット
- 窓の開閉が二度手間になる
- 既存窓と内窓の間に結露が生じる可能性がある
02. 断熱性の高い窓に交換する
メリット
- 断熱性能が高く結露のリスクも抑えられる
- 新しいデザインで意匠が美しくなる
デメリット
- 内窓を足すリフォームに比べ、工事が大掛かりになる
窓断熱リフォーム事例
生活するエリアだけ断熱リフォーム
家が大きい場合や、子どもが自立して使っていない部屋が多い場合などは、普段生活している部屋だけをリフォームする「ゾーン断熱」がお勧めです。
生活ゾーンだけを断熱補強するので、例えば1階であれば2階に熱が逃げないように1階の天井や、隣の部屋との間(内壁)にも断熱材を施します。
なお、間取りを変更してリビングなどを拡張するリフォームの場合も、冷暖房が効きにくくなることがあるので、ゾーン断熱リフォームを併せてお勧めすることがあります。
注意点としては、できるかぎり生活する空間を全てエリアに含んだほうが良いという点です。リビングやキッチンにいる時間が長いので、費用のことも考えて居室だけを断熱リフォームしたいという方もいますが、その場合トイレや入浴の際に家の中で大きな温度差を感じることになり、ヒートショックなど体へのリスクを高めてしまいます。
ゾーン断熱をする場合には、トイレや洗面・浴室など毎日使用する場所を含む形でリフォームすることを強くお勧めします。断熱エリアに合わせてそれらの配置を変更することもあります。
ゾーン断熱リフォーム事例
床断熱リフォーム
「冬に暖房していてもなかなか効かない」「足元だけが寒い」「裸足で歩けないほど床が冷たい」そんな時は床の断熱が足りていないケースです。
床から逃げる熱の割合というのは窓に比べて決して多くはありません。冬で言うと、窓が58%なのに対し床は7%程度です。それでも床の断熱が不足していると家全体が寒くなります。
それはなぜかというと、床の断熱性が低い既存住宅はほぼ確実に気密性も低いからです。床下の冷たい空気が壁の中に入り込むと、家そのものを冷やしてしまいます。
人の体感温度は室温だけではなく周囲の表面温度にも影響を受けるので、壁が冷えてしまった家の中では暖房の効きが悪く感じてしまいます。
床の断熱を補強する場合には、断熱材だけでなく、防湿シートや気密シート・テープ、シーリングを併用して、床下の冷気が壁の中に入り込まないように隙間なく施工をします。
それにより、足元の冷たさが解消されるだけでなく、家そのものが冷えるのを抑え、体感温度がぐっと改善されます。
床断熱リフォーム事例
天井・屋根断熱リフォーム
優先順位としては窓や床よりは劣りますが、天井の断熱強化も有効です。天井の断熱性能が低いと、冬は室内で温められた空気がそのまま屋根から逃げてしまいますし、夏は日射を吸収して家全体を熱くしてしまいます。
夏の夜、窓を開けていても家の外より中のほうが暑いと感じたことはないでしょうか。これは、日中太陽の熱で温められた家が、夜になって放熱を始めることが原因です。そのようなことを起こさないためには、屋根や天井の断熱性を高める必要があります。
天井の断熱方法には主に二種類あります。天井裏に断熱材を敷き詰める方法と、室内側から天井を剥がして断熱材を詰める方法です。
天井裏に敷き詰める作業の場合は、生活をしながら工事ができ、さらに破壊工事もないのでコストをかなり抑えることができます。一方、天井裏に作業のための十分な広さと強度がない場合には、室内側からの工事になります。
天井裏に断熱材を追加する工事はさらに二種類に分かれ、一つはある程度の大きさの断熱ボードやパックを隙間なく敷き詰めて置いていく方法、もう一つは綿状の断熱材を吹き込む方法です。
安価なのはボードやパックですが、天井裏には配線やダクトなど障害物がたくさんあるため、隙間なく断熱するには吹き込みのほうが向いています。
いずれの方法にしても、工事の際には気密をしっかりととることが大切です。天井はところどころで壁と繋がっているので、壁の中から天井へ熱が動いてこないように、断熱材と一緒に気流止めを施します。
天井・屋根断熱リフォーム事例
遮熱リフォーム
猛暑日が年間に何十日もある昨今、夏の暑さ対策は必須です。建物そのものが蓄熱してしまわないようにするためには、壁や屋根・天井の断熱も必須ですが、それに加えて重要なのが、窓から太陽熱を室内に入れないこと。
窓からの日射遮蔽は、カーテンやブラインドといったインテリアではなく、屋外側で遮熱するほうが効果的です。屋外側での代表的な遮熱方法は、①庇(ひさし)、②袖壁、 ③シェードやオーニング、④外付けブラインド・シャッター、⑤簾(すだれ)や葦簀(よしず) ⑥広葉樹やグリーンカーテン、の主に5種類です。
①庇と②袖壁は、建物の角度が真南から20度以内でないと効果的でないことや、既存住宅に追加工事するには合理的ではないため、リフォームではあまり行いません。(雨除けなどの目的で簡易的に庇を設置することはあります)
リフォームで対応しやすいのは、③シェードやオーニング、または④外付けブラインドやシャッター、です。
南向きの窓には、伸縮式のシェードが有効です。冬は日射を取り入れるために畳んでおき、夏だけ日陰を作ることができます。
東側や西側の日射を防ぎたい場合には、太陽の高度が低いためシェードやオーニングよりも、窓に平行に設置できる外付けブラインドやシャッターが効果的です。
では、我が家にぴったりなリフォームは?
お気軽にお問合せください。
当社は小さな会社ですので営業マンがおりません。
許可無くこちらからお電話したり訪問することはしておりませんが、依頼頂けましたら、しっかりと対応致します。
お見積もりは無料です、気軽にお声かけ下さい。
代表の私小椋がうけたまわります。富山生まれの富山育ち3代目です。